研修のねらい

石川県で実施している若手教員早期育成プログラムは各校の自律的な取組を意図したものですが、小規模校では若手教員であっても多くの校務分掌を抱え、研修に十分な時間を確保することができません。そのため、従来の知識注入型研修で自らの成長を感じることには難しさもあります。そこで小規模校の若手教員が集まり、校内研修の代替となるワークショップ型プログラム(輪かプロ+)を実施することにしました。

研修の概要・ICT活用のポイント

学校ではGoogleを活用しているので、参加している若手教員だけのclassroomを作り、その中にコラボノートEXのリンクを貼りました。各学校にいる時でも、そのリンクからコラボノートEXに入ることができました。またコロナ禍なので、どのようにグループ作業をするか悩みましたが、各自が作成した資料をそれぞれのタブレットで共有することができるので、ソーシャルディスタンスを保ちながら開催することが可能になりました。

コラボノートEX活用のポイント

輪かプロ+においてコラボノートEXの良さが発揮された点として、思考ツールのテンプレートを活用できることと遠隔での意見交流ができることが挙げられます。輪かプロ+ではクラゲチャートや表などの思考ツールを活用しました。テンプレートを活用することにより短い時間で準備ができました。またこの職員研修は限られた回数しか集まれないことから、集まれない時でもweb上で『ふせん』を使った意見交流ができたことがとても良かったです。

教員の反応と感想

  • コラボノートEXにも大変興味がわきました。(7年目教諭)
  • クラゲチャートなどのツールを保健の活動でも使ってみたいです。(1年目養護教諭)

上記のように、まず教員がコラボノートEXのさまざまな思考ツールを使ってみることで、次は学校で子ども達に使わせたいと思ってもらうことができました。
第3回終了後に取ったアンケートでは、「コラボノートEXは輪かプロ+に有効な手段でしたか」において「有効だった」が92.9%で、14名中13名が有効と感じていました。

コラボノートEXの画面

【1年目養護教諭】
◇第2回の際に、課題の焦点化を図ったクラゲチャート

 

◇第2回後半で作った表。この表を使って自分に合ったPDCAサイクルを回します。この方は2ページ作成してくれました。このように作成ペースに合わせてページを増やすことができるのも良かったです。

 

◇保健便りや保健指導で作成した資料なども貼り付けることができたので、他校養護教諭が参考にしている様子が見られました。

 

【2年目養護教諭】
◇実際に作成したものや準備したものなどを写真でアップしてくれたので、他校養護教諭の参考になりました。

 

【7年目複式学級担任】
◇このシートを見ると、複式学級においてどのように授業をしているか、どこに困難さを感じているのかも分かります。それを他校の教員と共有することができました。

 

【6年目教諭】
◇自身の働き方を見直し、どうしたら早く帰宅できるかを考えていました。コラボノートEXに『ふせん』や写真を載せることが本人のモチベーションになっていたそうです。

 

研修でのコラボノートEX活用の様子

 

今年度は3回の実践の中で2回目からコラボノートEXを使わせていただきました。思考ツールをはじめ、テンプレートされたものが本当に使いやすかったです。

この実践の概要(単元略案)について

この実践の概要について希望する先生にはメールの添付ファイル(PDF)で送信いたします。「お問い合わせ」から、詳細内容に「先生:若手教員育成プログラム単元略案希望」と記入の上、送信してください。お申し込み受付後、追ってこちらから指定のメールアドレスに送信します。
なお、お申し込みは小学校、中学校の先生を対象とさせていただきます。

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