国立大学法人 鳴門教育大学様(職員研修)
- 2010年4月19日(月) 11:05 JST
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国立大学法人 鳴門教育大学様(職員研修)
「面談型研修とE-ポートフォリオを組み合わせて相互補完型の研修を実現」
はじめに・・・
大学全入時代の到来に備え、大学・短期大学側もさまざまな対策を打ち出そうとしています。また、学生の学力・意欲・学習歴等が多様化するにつれ、それらに対応すべき高度な能力が職員にも求められるようになっています。
今回は大学職員の職能開発としてのSD(Staff Development)研修において、従来の面談型研修にコラボノートを利用したE-ポートフォリオを活用し、相互補完型のSD研修を実践した鳴門教育大学非常勤研究員(元教務部長)の福留様と、今回の研修に参加された職員のみなさんにお伺いしました。
▲インタビューに参加してくださったみなさま(向かって右手前から2人目が福留様)
今回の研修でコラボノートを選択した理由は?
(福留)
私が鳴門教育大学教務部長時代に、文部科学省の特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)に採択された「知の総合化ノート」(採択名称「教育実践の省察力をもつ教員育成」の取組の1つ)がきっかけでした。この実践では本大学の教育学部で学生教育の一環としてコラボノートをカスタマイズしたシステム(知の総合化ノート)を活用して教育効果をあげましたが、この時、「このシステムなら日常業務や研修にも使える!」と思ったのが始まりです。
その後、関西国際大学では、私がプロジェクトリーダーを務めた兵庫県三木市教員研修「MIKI(三木)プロセスモデル(現場往還型)カリキュラム開発プログラム」において、「コラボノート」によるポートフォリオを実施して一定の成果を上げました。
上記の成果と反省をふまえ、今回の研修では各課チームから推薦された職員22名(全職員107名)が参加し、面談型の研修と「コラボノート」によるポートフォリオ方式とを組み合わせることによって、継続的、系統的カリキュラム体系に基づいた研修を実施しました。
その後、関西国際大学では、私がプロジェクトリーダーを務めた兵庫県三木市教員研修「MIKI(三木)プロセスモデル(現場往還型)カリキュラム開発プログラム」において、「コラボノート」によるポートフォリオを実施して一定の成果を上げました。
上記の成果と反省をふまえ、今回の研修では各課チームから推薦された職員22名(全職員107名)が参加し、面談型の研修と「コラボノート」によるポートフォリオ方式とを組み合わせることによって、継続的、系統的カリキュラム体系に基づいた研修を実施しました。
研修の流れを教えてください。
(福留)
主な流れは以下の通りです。面談型研修を3回、面談研修の間にコラボノートを使って各班で議論や検討を実施しました。

この流れをみると、今回の研修でコラボノートはかなり活躍したようですね?
(福留)
はい。半ば強制的に(笑)。1回目の対面型研修の時に「次回の研修まではコラボノートを使って議論を進めてください」と説明してから教育用端末室(パソコン教室)に移動してもらい、藤沢さんに30分間でコラボノートの説明をしてもらいました。参加者は初め「これはなに?」という印象だったと思います。
利用はすぐに進みましたか?
(福留)
何もないところからは始まらないので、1回目の研修でポストイットを使ってまとめた課題を、私がコラボノートに班ごとのページを作成して内容を入力しました。これが結構大変でしたね。ですが、その後はみなさんコラボノートにログインして随時書き込み(議論)をしてくれました。
■コラボノートによる課題整理
■コラボノートによる課題整理
- 第1回研修(面談型)で抽出された別途大学運営上の諸問題について、「コラボノート」により課題整理→各班で検討する課題を2課題に絞り込みを行った。
- 絞り込んだ課題について、「コラボノート」により問題点解決方法を議論




(福留)
内容を見てもらえれば分かりますが、文字と添付ファイルが中心になりました。コラボノートにはテンプレート作成機能があるので、ワークフローなどのテンプレートを作成してもっと活用すべきだったと思いました。
画面を見るとかなりみなさん「ふせん」を多用していますね?
(T・N)
正直それしか知らなかったので。後から文字だけでも入力できることも知りましたが、実はふせんが一番使いやすかった。
(M・O)
ふせんを使うことで発言に対しての色分けができますし、後からも見やすかったですよ。
(T・N)
ふせんの色が4色だけでなくもっとあればと思いました。
実はあるんです。(ふせん色の変更の仕方を説明)
(全員)
おーーー。
(福留)
これも反省ですが、みなさん集まる機会も限られていたので、30分の説明時間しかとれず、あとはマニュアル見てという方法しか採れなかったので、コラボノートの操作や運用方法についてはもっと意思疎通しておくべきだったと思いましたね。正直、みなさん通常業務もある中でよくついてきてくれたと思います。
コラボノートを利用して良かったところを教えてください。
(M・O)
ほかの班の書き込みや検討内容を見ることができるのはよかったです。参加者を集めて会議をしようとすれば当然時間調整が必要になってきます。みなさん部署が違うので調整が大変。コラボノートなら時間調整が必要なく参加できましたから。ただ本人が自主的にアクセスしなければ参加できないので、コラボノートにほとんど参加しなかった人もいたのも事実です。見たら確認できるような参加チェックがあればよかったかもしれません。
(福留)
たしかに班によって参加者のばらつきはありました。強制参加ではありませでしたし、積極的にアクセスして書き込みを行ったからといって、何もインセンティブを与えるというシステムではなかったため、班によって書き込み数に影響がでました。コラボノートのメール通知機能を使って連絡もしたのですが。これも反省点ですね。
(N・F)
私もみなさん集まらなくても自分の空いている時間に書き込めるのはよかったです。ふせん機能もよかった。今回の研修ではコラボノートの一部の機能しか使いませんでしたが、操作も簡単だと思いました。
(H・I)
面談型の研修だけではなく、コラボノートというシステムを利用することで、今回の研修を新鮮な気持ちで取り組めたのはよかったと思います。
(M・O)
私は実はずっとコラボノートにログインしている状態にしていました。「この時間はコラボノートの時間」と決めるのではなく、思いついたその都度書き込みがすぐできる点はよかったです。これは常時ログインしていたのでできたことかもしれませんが。
ただ、仮保存の仕方がわからなかった。自分の考えを途中まで書いていったん登録して、その後あの考えはちょっと違ったかなと修正しようとしたら、すでに他の人からの応答があったりして。その時点で自分の考えが変わっている訳ですから、修正や削除をするとつじつまが合わなくなってしまうことがありました。
ただ、仮保存の仕方がわからなかった。自分の考えを途中まで書いていったん登録して、その後あの考えはちょっと違ったかなと修正しようとしたら、すでに他の人からの応答があったりして。その時点で自分の考えが変わっている訳ですから、修正や削除をするとつじつまが合わなくなってしまうことがありました。
(S・F)
そう。後から見ると途中の話が飛んでしまっているから2人のやりとりに筋が通ってないことがあった。
(福留)
私もOさんが書いていた発言に返事したら、Oさんの書き込みが消えていたことがあって「あれっ?」と。入れ違いですよね。これはオンラインで共有できるシステムだから発生することかもしれませんが。
(H・O)
未定稿のマークが枠やふせんにつけられればいいですね。自分の頭を整理中の時はマークをつけて、考えがまとまったらマークをはずすとか。
(M・O)
そうですね、自分の検討中の姿、考えを皆さんに伝えることができるというのもこういった研修では必要かと思います。
研修の成果はいかがでしたか?
(福留)
最後の第3回の面談研修では、第1回、第2回研修及び「コラボノート」でのポートフォリオを踏まえて、各班から課題解決策(ストーリーの完成)についてプレゼンテーションを行い、プレゼンテーション結果についてディスカッションを行いました。課題解決策についての情報共有とベクトル合わせを確認できましたが、研修期間の制限もあり、3回実施した面談型研修だけでは教育理念・目標の実現に向けての企画提案を行うまでに至りませんでしたので、可能ならば関係各機関の協力を得ながら本研修システムについて、継続的に検討を行っていきたいと個人的には思っています。
研修後、参加者にアンケートを取りました。『研修全体(第1回~3回面談型研修&「コラボノート」によるポートフォリオ型)を通して、ストーリー型カリキュラム的SD研修の職員の資質能力の向上に有効だと思いますか?』という質問に対しては、44%の者が非常に有効だと回答しています。受講者の自由コメントを見ても、本研修全体を通しての結果は、ほぼ所期の目的を達成できたと思います。
今後はこの取り組みや成果を他大学にも広く紹介して、SD研修に役立ててもらえることを願っています。
研修後、参加者にアンケートを取りました。『研修全体(第1回~3回面談型研修&「コラボノート」によるポートフォリオ型)を通して、ストーリー型カリキュラム的SD研修の職員の資質能力の向上に有効だと思いますか?』という質問に対しては、44%の者が非常に有効だと回答しています。受講者の自由コメントを見ても、本研修全体を通しての結果は、ほぼ所期の目的を達成できたと思います。
今後はこの取り組みや成果を他大学にも広く紹介して、SD研修に役立ててもらえることを願っています。
ありがとうございました。
取材:平成22年3月
